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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『アルテ』17巻 感想 



アルテ」17巻のネタバレ感想です。

自分の我が儘のせいで人が死ぬことを受け入れられないアルテ。
身分に関係なく命が尊いものであると知っているからこそ、恐怖を覚えるのは致し方がないと思います。
当時の時代背景を考えると、アルテは相当異質に映るのでしょうね。

己を庇って死んだパコを弔い、覚悟を決めたアルテは本当に芯が強い。
グイドやイレーネの言葉でしっかりと頭を切り替えられるのは人間的に優れている証拠。
いくら仲間が危機的状況だからといって、人に向かって剣を突き立てられるのは凄い。
自分が同じ立場だったら、傭兵に任せっきりで怯えていそうです。

もしも、今のレオが不幸だったらどうするかというグイドの問いに、私が 幸せにします」と断言するアルテが男前過ぎて惚れます。
改めて主人公のアルテに魅力があるおかげで成り立つ物語だなと感じました。

ダーチャ、アンジェロとの再会は胸が熱くなります。
涙をボロボロこぼして再会を喜ぶダーチャは友達想いでめっちゃいい娘だなぁ。
戦争真っ最中で心配だったけど、二人とも無事で良かった。
それに匂わせていた二人の関係も進展して、結婚していたのは素直に嬉しかったです。

最後にレオの姿も垣間見ることができたけど、時系列としてリアルタイムなんだろうか。
戦況最悪のフィレンツェで簡単に再会できるとは到底思えず、悲劇的な出来事が起きる予感しかありません。
アルテやレオもちろん、グイドも生き延びて欲しい。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アルテ  アルテ(巻感想)  大久保圭 

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『アルテ』16巻 感想 



アルテ」16巻のネタバレ感想です。

前回のラストで肩までだった髪の長さが腰まで下りていたことから、数年経過したのだろうと予測はしていました。
しかし、まさか8年も経っているとは。
その割には見た目の変化が乏しく、歳を重ねたのがパッと見では判断付きませんね。
アルテもレオもイレーネも全然老け込まない。
死期の近いウベルティーノが頬がこけていた程度ですね。

てっきりカスティリャで宮廷画家としての立ち位置を確立するまでは描かれると思っていたので意外でした。
もう物語は止まることはないのでしょうね。
クライマックスは近いようです。

中世ヨーロッパといえば、咲き誇る文化と同時に戦乱の時代。
巻き込まれて欲しくないと願っていても、アルテもまた戦火の影響を受けずには済まなかったようです。
正確にいえば危険なフィレンツェに帰ると決めたのはアルテ自身なので、むしろ火の中に飛び込むようなものですね。
それでも本人がはっきりとした声で告げたように、それだけレオに会いたかったということなのでしょう。

一体アルテはどこまでリアルな想像をできていたのか。
傭兵を雇うことに抵抗感があるとイレーネに伝えている時点で、危険性を甘く見積もっていたのでしょうかね。
打ち解け合った傭兵の一人であるパコが、あっさりと死んでしまうのは読者視点からしても凹みます。
海賊に襲われ、船団の商業用帆船を見捨てないといけないのも辛くて見ていられません。

悲劇は不要です。
甘っちょろくても、ご都合主義でも構いません。
とにかく無事に二人が再会することを願うばかりです。

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『アルテ』15巻 感想 



アルテ」15巻のネタバレ感想です。

章の終わりと始まりの回。

母親に別れを告げ、遂に異国であるカスティリャの地を踏んだアルテ。
文化の違いや皇帝との面会に戸惑いつつも、力強い眼差しが戻ってきた彼女の新たな活躍に期待高まる巻です。

14巻の感想で書いたように、ここで一区切りをつけて終わらせるということもできたと思います。
しかし、丁寧すぎるほどに母親との別離を描いていることで、ああこの作品はまだまだ続くんだなと理解しました。

カスティリャ編はヴェネツィア編みたいに長編になるのでしょうね。
フィレンツェの面々とまたしばらく会えないのはアルテでなくても少し寂しいものがあります。
最後に顔見せした要人警護役のグルドを始めとして、魅力的な登場人物が出てきてくれるはずなので期待します。

ラストページのアルテの髪がめっちゃ伸びていますね。
今巻で8ヶ月経過した際には変化なかったのに、これだけ伸びているということは数年経過しているということなのかな。
顔持ちだけでは判断が難しいのですけども。

歴史上でも教科書にも載っている人名や地名が出てくるようになってきました。
それはそれで興味深くはあるんですけど、この作品においてはあまり触れずに進んで欲しいなぁ。
というか、アルテが戦争や政治に絡んで面倒ごとに巻き込まれる展開は見たくないですね。
既に冤罪で一度牢獄されているわけですが、伸び伸びと絵を描くアルテの姿が魅力なので、あまり顔を曇らせるようなことにならないで欲しいという気持ちです。

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『アルテ』14巻 感想 



アルテ」14巻のネタバレ感想です。

いやぁ……これは切ないというか、しんどい。

汚名を着せられたアルテがフィレンツェから逃げるしかない状況に追い込まれたのが辛すぎる。
アルテ自身に何の落ち度もないというのになぁ。
シルヴィオ卿への憎しみよりもアルテの気持ちにシンクロして、読んでて落ち込みました。

イレーナ様の手紙を拾った文字を読めるダーチャがレオに届け、ヴェロニカを動かす展開は実にドラマティック。
悲劇の中で、少しでも幸せな結果が得られることを願って読み進めました。

第66話「ふたり」は、間違いなくこの作品におけるターニングポイントとなるでしょう。
このまま交わることなく途絶えるかと思った二人が再会できたのは本当に嬉しい。
たとえ、ひと時の出来事だとしても。

これまで幾度どなく泣かずに堪えていたアルテが文字通りボロボロと涙を零し、レオが「男だって泣くさ」と切り返すのが素敵すぎる。
アルテからの告白を正面から受け止め、将来の再会を約束するシーンは、時代的なこともあってロミオとジュリエットを連想せずにはいられません。

ここからどのような展開が待っているのかと思いきや、まさかの母親との再会とは。
さすがに生家に続いて偶然がすぎるとは思わないでもないものの盛り上げに来ましたね。

このまま作品を締めにかかってもおかしくない雰囲気。
もしくはここで第一部完として、数年後にスキップした第二部開始ってのが定番でしょうか。
いずれにしても、まだまだ続きを読んでいたいと思える良い作品ですね。

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