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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『であいもん』15巻 感想 



であいもん」15巻のネタバレ感想です。

巻頭カラーで栗色の髪をなびかせる一果が美少女過ぎて目が釘付けになりました。
すっかり中学生らしい顔付きになっているのが感慨深くて、久し振りに会う親戚のおじさんみたいな気分ですよ。

相変わらずゆったりとしながらも少しずつ時の流れを感じさせる内容。
季節を楽しむ和菓子がテーマの作品らしいですね。

今になって巴が義父や義弟と再会する話が語られるとは思っていませんでした。
少し忘れてしまっている部分もあり、もっと早いタイミングで読みたかったなというのが本音。
わだかまりが雪解けのように時間を掛けて溶けていき、ようやく向き合うことができたのはきっと良いことのはず。
一果にとっては祖父母や叔父との交流で家族が増えたことも喜ばしいことですね。

一果の服選びで美弦ちゃんではなく佳乃子を選ぶあたり、和の母親公認って感じがしますね。
ただ偶然鉢合わせた咲季がこれ以上ない適任の人選でしたけども。

野井君も生意気そうで可愛い小学生時代から随分と凛々しい顔をするようになりましたね。
煽り耐性は皆無のせいで関係のない小学校の行事に手伝う羽目になってしまったけど、やるからには本気なのは素直に格好良い。
サボっている部活仲間の波島をダサいと言い放つことができるのも彼の人柄の良さが滲み出ていますね。

そして、おそらく多くの読者が一番気になっているであろう和と佳乃子と関係は牛歩の進展ペース。
一度こじれた間柄でお互い踏み込めないのかもしれませんが、焦れったくて仕方がない。
12巻あたりから毎回登場している草護は、明らかに佳乃子を気にしていますよね。
美弦ちゃんの誤解は解けましたが、まだまだ一波乱ありそうです。

同窓会の話では郷愁を感じさせつつ、和が進展を躊躇っている感情を吐露していましたね。
十五夜と重なった佳乃子の誕生日で特別にプレゼントを用意しているのにあと一歩が踏み出せない。
うーん、もどかしいなぁ。
咲季と静月の方が先にくっつきそうですね

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『であいもん』14巻 感想 



であいもん」14巻のネタバレ感想です。

11巻で一果が中学進学して以来、サブキャラ関連のエピソードが続いています。
本題に入る前の溜めの期間でしょうか。

前回の引きであった和の叔母・克子の家出騒動が、まさかの宝塚オチとは予想外もいいところ。
あの書置きメモだと旦那に嫌気がさして熟年離婚を決意したのではないかと疑うのが普通ですよね。
シリアスな展開からほっこりした締め括りがパターン化している本作ではありますけど、何とも人騒がせな話でした。

カズやんこと楠寿隆も再登場。
確かに小さなコマでホームページ作ろうか?って話はしましたね。
伏線というよりかは芸の細かい構成って感じで、こういう繋がりをみせるのが巧いなと思います。

沖君の淡い想いは一果に伝わる日は来るのかな。
一果は機微を察することに長けた女の子ではありますけど、自分のことには無頓着っぽい気がします。

まだまだ若いのに八天の丸代一太は和と比べても立派ですね。
26歳でこれだけしっかり考えられるのであれば、若手の発想に焦りを感じて己を卑下する必要はないでしょう。
本人も言っていましたが、和なんて10年遠回りしていましたからね。
でも、夢の中の爺ちゃんが言っていたように逃げることは許されないことではありません。
息抜きできる場所や人というのは生きていくうえでとても重要ですから。

今回収録されていた中では一番胸に響いたのは美弦ちゃん回ですね。
コメディ色が強かったり、サブキャラメインだったりが多かったので、美弦ちゃん主点に置いた恋愛回は久々です。
和との誕生日デートで髪を巻いてリップを塗ってと気合いが入りまくり。
好きな人に自分を意識してもらいたいという想いが伝わってきます。
それだけに、和が美弦ちゃんのことを大切にしている言葉の節々が恋愛対象としては見ていないと聞こえてしまって辛い。
楽しかったと反芻する美弦ちゃんの表情が泣きだしそうにも見えました。
振られるための告白をして、佳乃子のことを大事にして下さいと伝える損な役回りをしてしまいそうだなぁ。

一果の顔や身長に成長を感じさせるのが上手い。
長期連載の漫画だと絵柄の変化が付き物ですが、明らかに意図して少しずつ手を加えているのが分かるので作者の実力に感嘆するばかりです。
今回は出番が少なかったので、次回に期待ですね。
もちろん、思わせぶりな展開だけ見せた佳乃子についてもメイン回待っています。

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『であいもん』13巻 感想 



であいもん」13巻のネタバレ感想です。
表紙の口を開けた一果が可愛いですね。

脇役のストーリーがメインで、本筋が行方不明状態です。
ひたすら1話完結型のエピソードを紡いでいくのも悪くないのですけど、少々物足りないかな。
一果の父親問題みたいに歩みは遅くて構わないので、明確に幹となる主題が欲しいところ。

そんな中でも印象的だったのは、第61話「みたらし夏の露」ですね。
主要キャラたちの想いを触れることができるイイ話でした。

気持ちを拗らせてしまって素直になれない佳乃子の言葉、届いているといいな。
食べ物にたとえて発した好きという単語の意味を和なら受け取ってくれたのではないかなぁ。
お互い怖がって踏み出せないあと一歩がもどかしい。
うーん、キッカケが欲しいな。

一果にとっては父親が二人いるようなものですね。
すっかり和のことを認めていて、時折見せる照れ隠しが可愛い。
本人が目の前の時はそっけないのに、いない場所で和が褒められると喜ぶ一果の笑顔が今回のハイライトでしょう。

ちょろインもそれはそれで良いモノなんですが、一果はまさに昔ながらのツンデレって感じで魅力的。
コンテンツ消費が激しい時代のここ最近では珍しいタイプですよね。

登場人物が増えすぎて、期間が空いてしまうと忘れているキャラも増えてきました。
最後に家出の手紙を書置きする克子が誰なのかすぐには分からず、読み返しましたから。
和にとっての叔母で、以前就活が上手くいかず家出してきたイトコの秋世の母親ですね。
この一家は家出ばっかりだな。

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『であいもん』12巻 感想 



であいもん」12巻のネタバレ感想です。

前回の強烈なラストからどういう方向に進むのかと思ったら、まさかのマルチ商法疑い。
和にも前科があったみたいだけど、信用全くないっすな。

探りを入れられた結果、簡単にボロを出しちゃう咲季君。
和が女装した咲季君だったことを明かしても、実は罰ゲームでしたと咄嗟に庇える機転は思いやりを感じられる良いシーンでしたね。
まぁ、直後に咲季君自身が自滅してしまうわけですけども。

恋愛戦線は佳乃子が一歩も二歩もリードしていますね。
やはり長い付き合いもあってお互い分かり合ってる感が強い。
逆にそれがわだかまりとして残ってしまっているともいえますが。
佳乃子に対して本音で話すのが難しいのかという一果の問いかけを難聴系主人公ムーブで回避したけど、和のことだからきっと聞こえているんだろうなと思っていました。
個人的に好きな女の子のタイプは美弦ちゃん寄りなんですけど、和と結ばれて欲しいのは圧倒的に佳乃子なので幸せになって欲しいな。

しかし、今回は誤解で終わったけど、和の周囲に女性が現れたら佳乃子はどうするんだろう。
それこそ収録されたエピソードにもあった双月の千草ちゃんとかライターの澄岡さんとか距離感を埋めるのが上手い和は、モテてもおかしくないですからね。
その時は素直になってくれるといいな。

巴と真理の復縁もありそうな雰囲気。
一果のためって意味もあるけど、そもそも二人が別居しなければいけない理由はもうないと思うので、また家族で揃って過ごす日が来ればいいなと思います。
それがたとえ一果が緑松から離れることになったとしても。

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『であいもん』11巻 感想 



であいもん」11巻のネタバレ感想です。
新章突入で表紙のデザインも一新されています。

一果の中学生編開始。
カラフルな制服に身を包んだ一果の幸せそうな顔が見れて、両親と再会できたのが本当に良かったなと思います。

漫画のよくあるパターンだと中学入学で子供の見た目が成長しますけど、地続きの物語なので一果はあまり変化はありません。
しかし、久々に登場した鳴戸みゆ先輩は参照絵がなければ分からないくらい成長しましたね。
というか、年上だったこともすっかり忘れていましたよ。
見学を誘われる形で入部を決めた茶道部は、これ以上ないくらい一果にピッタリの部活ですね。
和菓子のエピソードも絡められますし、新しい物語が期待できそうです。

結局、一果は親元に戻らず緑松で過ごすようで。
タイミング的には進学して心機一転するので悪くはないはずなんですけどね。
それだけ一果にとって緑松が大事ってことかな。

いつも通り、和に対してだけクールな対応する一果が鉄板で楽しい。
和の提案を真顔で断る一果が面白過ぎました。

予想通り、和に焦点を当てた話が今後のメインとなりそうな布石というか伏線が仕込まれています。
同期会の息子や娘で交流を深めるのは、どうみてもそういうことですよね。
職人ではないことから、全員の力で大きな物事を達成させるような展開がありそう。

今回は恋模様に動きナシかなと思っていたら、最後の最後に面白い展開が待っていました。
これが所謂シリアスな笑いってやつですか。
和にじゃれ付く女装の咲季君を見て驚愕する佳乃子と美弦ちゃんが真剣であればあるほど落差が生まれて面白い。

この引きは卑怯だー。
続きが気になって仕方ないですもん。

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『であいもん』10巻 感想 



であいもん」10巻のネタバレ感想です。

ゆっくりと丁寧に紡いできた物語が驚くほどの急展開。
一果と巴が親子の再会を果たし、一気に解決まで進んでまるで最終回のような内容となっています。

長らく謎となっていた一果を緑松に置き去りにした理由が遂に判明。
結局、一番のクズは巴の父親だったというオチですか。
確かに酒浸りになり、暴力をふるって、借金を作るというコンボは毒親以外のなにものでもないでしょう。
しまいには離婚後も子供に母親の金を盗ませるなんて、人として最低のことをやっています。
この作品には珍しい純粋な悪人として描かれていますね。

その一方で巴も他に手段があったのではないかと思わざるをえません。
少なくとも一果を連れ回したり、子から離れたりすることが正解だとは言いたくないです。
何故自分だけで抱え込んでしまったのか。
何も告げられず捨てられたと思う子供の気持ちを考えたのだろうか。
せめて海外にいようとも母親の元に戻してもよかったのではないか。

これまでの経緯もあって追い込まれており、最後の最後に手を伸ばした先が緑松だったのかなぁ。
結局今回スピーディーに決着したことで、なおさら巴は最初からこのルートを選ぶべきだったと思います。

ともあれ、一果にとっては涙の再会だったことは事実で、それは背景抜きで本当に良かった。
和が両親からも巴からもハブられていたのはちょっと可哀想でしたね。
確かに抜けているところもあるけれど、事情を伝えておいてもよかったんじゃないかなぁ。
おかげで一果が寂しい思いをしてきたことに憤りを覚え、衝動的に巴を殴ってしまいましたし。
しかも、倒れ込んだ巴を一果に庇われた時のショックは言葉にできないものがあったことでしょう。

それにしても、一果はパパっ子だというのを身に染みて感じました。
ママはどうしてあんなに距離置かれていたんだろう。
過ごした時間の長さの違いが大きかったということなのかな。

多くの人間関係のわだかまりも解けて、春を迎えられたようで何より。
ここで物語を閉じても何ら不思議ではないけど、一果の中学生編に続くようですね。

ここからは一果の物語ではなく、和の成長物語に焦点を当てることになるのかな。
恋愛事情も中途半端に濁さず描いてくれると嬉しいな。

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『であいもん』9巻 感想 



であいもん」9巻のネタバレ感想です。

やはり和の嫁は佳乃子で決まりですね。
交際期間の長さもあって互いの言葉が奥深くまで響いているのがよく分かります。
末長く幸せになれる二人だと思います。

美弦ちゃんは可愛いんだけどねー。
外から見たらベタ惚れしてるのが丸分かりなぐらい恋の喜怒哀楽が激しくて微笑ましくなります。
落ち葉舞う中、にへらっと笑うポニテ姿の横顔は今巻で最も魅力的な女の子のカットでした。

美弦ちゃんを想う同級生男子が登場しますが、悪い子じゃないけどくっついて欲しいとは思わないかな。
三角関係が四角関係になりそうな気配をキャッチする咲季君とテレパシーを受信する一果が人外の領域にまで突入してきていて面白かったです。

和の母親も裏事情知っているようで。
巴の名前を必死に伏せようとするのは一体誰のためなのやら。
初めて一果の口から語られる父親像が予想外の高評価の一方で、子供を邪魔だという発言の真意は不明でも許しがたいものにはずなのに嫌われていないのは不思議。
本格的な登場まで、ひたすらヘイトを稼ぐ巴は果たして読者の気持ちを反転させられるのでしょうかね。

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『であいもん』8巻 感想 



であいもん」8巻のネタバレ感想です。

前回ラストで語られた話が更に少しずつ明かされました。
やはり一果の父親は巴先輩で、和の父親は事情を全て知った上で一果を預かっているわけですね。
そして巴は一果を認識していても声はかけずスルーかぁ。
うーむ、事情があるんだろうけど、今のところ巴に対していい感情は持てませんね。

海イベント回をこの作品で見られるとは思いませんでした。
美弦ちゃんは受験生なのに海に行ってていいのだろうかと思わないでもないですが、息抜きは必要ですしね。
咲季君も一果同様三角関係に気付いていたのね。
巻き込まれてしまって大変そうなのが、申し訳ないけど面白い。

今巻の和菓子は見た目が綺麗で印象に残りました。
残雪のような「深山の雪」は想像つくけど、花火のような「銀玉羮」はどんな味なんだろう。
ああ、竹羊羮も久しく食べてないなぁ。
あの甘ったるさと竹筒の匂いが懐かしい。

周囲が和のことを挨拶代わりに蔑むボケを入れてくるけど、半笑いはさすがに吹いた。

一果は小学6年生とは到底思えない立派な考えを持ってますね。
就活に苦悩する大学生を諭すことができる小学生なんて普通いませんよ。
この物語がどんな結末を迎えたとしても、一果が緑松で働くことはもう決まっているんだろなと思わせてくれるぐらいの力強さがある決意でした。

和には下地があったとはいえ、随分と任せられるようになってきましたね。
ブランクあった上に長年の修行が必要不可欠であろう職人としては、異例の早さなんじゃないかな。
口では厳しいものの、親は子に甘くなってしまうということかしら。

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『であいもん』7巻 感想 



であいもん」7巻のネタバレ感想です。

毎回カラーで楽しめる扉絵ですが、今回はまたいつも以上に素晴らしい。
紫陽花に囲まれながら和傘を手に佇む一果の姿は、しばしページをめくらせない魅力がたっぷり詰まったお気に入りの一枚となりました。

佳乃子が振られたと勘違いしている和に伝えないことを逃げだと認識していることに少しだけホッとした。
一度でも相手から離れられてしまうと、二の足を踏むのは仕方のないこととはいえ、もう1年も経ちますしね。
共通の知人であるタクミが間に入ってくれたことで、佳乃子も一歩進むことができて良かったなと思います。
あとは和が「ちゃんと和菓子も好きだから」という言葉の裏を読み取れるかどうかだなぁ。

美弦ちゃんのエピソードは久々な気する。
ああ、この娘も健気で応援したくなってしまう。
くそう、どうしてこの二人を恋のライバル関係にしたんだ。
頑張りすぎているからもっと助けてあげて欲しい。

それにしても、こんなに恋路の話を挟んでくれるとは思っていませんでした。
2巻の感想で定期的に描いて欲しいと願望をぶつけましたが、読者の要望が多かったんでしょうかね。

和が捜していた巴先輩=一果の父親がほぼ確定。
ふーむ、素直に婿入りで苗字が変わっていたパターンでしたか。
和の父親もある程度事情を知っていそうな感じなのも納得というか、そうでなければ見ず知らずの子を2年も預かれませんよね。

最後のすれ違いでそう簡単に再会とはならなさそうだけど、物語は動き出したのは間違いないでしょう。
お守りが変なフラグでないことを祈っています。

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『であいもん』6巻 感想 



であいもん」6巻のネタバレ感想です。

作者曰く「描きたかった話の1つがやっと描けました」とのこと。
おそらく29話「たびをしぞ思ふ」にて、和が職人の道を一歩踏み出したエピソードのことなんでしょうね。
しかし、他にも魅力的な話が多すぎてどれのことを指しているのだろうと迷うぐらいです。

和の年齢が33歳というのは初出かな。
落ち着きのない30代ってのは置いといて、美弦ちゃんはこの歳の差について意識しないんだろうか。
さすがに33歳と17歳は犯罪臭が漂いますね。
個人的には当人同士が良ければ何歳差だろうと構わないと思っていますが。

和の両親の馴れ初めが古風で粋だなぁ。
こんな歩み寄りが出来たらなんて素敵でしょうか。

同じく和と佳乃子の出逢いも語られましたが、なるほど、約束ねぇ。
佳乃子にとって約束は絆であって、捨て台詞は引き留めたかった想いそのものだったということですか。
うーん、長年付き合っていたのなら和の鈍感さも重々承知だっただろうに言葉を尽くさないと気持ちが届かないよ。
実家に帰ることが裏切られたと思っちゃったのかなぁ。

それにしても和の気持ちも見えませんね。
7年の交際期間は長過ぎますし、ちゃんと形にしてあげないと佳乃子が可哀想です。
振られたと勘違いしているから自分からは動き辛いでしょうけどねぇ。

作中にて創作物に出てくる食べ物を食べたくなるあるある話をしてて気付きました。
そういえば、この漫画読んでいても和菓子食べたい気持ちが高まることはあまりありません。
きっとそれは個人的に求めている焦点がズレているからなんでしょうね。
グルメ漫画ではなく人情物語として購入しているので、心が荒んでいて優しさや温もりが欲しい時に読んでいます。

読了後は人に優しく接したいなと思える作品ですね。
今後一度餡子のお菓子でも買って食べながら読んでみるのもいいかもしれません。

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『であいもん』5巻 感想 



であいもん」5巻のネタバレ感想です。

季節のように少しずつだけど着実に進む物語のおかげで先が気になります。

一果も小学6年生に進級しました。
我が娘の大事な2年間を放置して、一体父親は何をしているのやら。
和が捜し続けていた先輩が一果の父親のように描かれていますけど、それなら苗字で気付きそうなものなんですよね。
もちろん婿入りの線もありますが、実際はミスリードの可能性もあるんじゃないかなーと疑っています。

美弦ちゃんの恋に全力なところ可愛いなぁ。
妄想だけで悶えるのは思春期全開で若々しい。
一方で佳乃子は元カノだけあって漏れ出す気持ちに愛情を感じさせます。
二人とも好きだけど、和との相性は佳乃子がさすがに上回りますね。

しかし、美味しいところは全て掻っ攫っていく一果の圧倒的なヒロイン力。
誕生日のおでかけ回は、一果が和のことを頼りにし始めてるのがわかる内容でほっこりさせられました。
和もいつもなら無粋なツッコミを入れるのに、遊園地に来たことがないという一果の嘘が発覚しても触れない優しさ。
たい焼きを頬張りながら満面の笑みを浮かべる一果は幸せそうで良かった。

逆に雛祭り編の「生き様ゲームEX」のエグさは笑うに笑えない。
こんな神経と気を遣うパーティーゲームなんて絶対やりたくない。

最後に保護者面談のコマで引きを作っていましたが、これまでもどうしていたんだろう。
そもそも一果には自宅とかあったんだろうか。

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『であいもん』4巻 感想 



であいもん」4巻のネタバレ感想です。

初っ端の16話「冬天聖樹」が素晴らしく面白かった。
クリスマスを舞台に女の駆け引きと天然タラシと巻き込まれ系幼女のストーリー構成が見事。

和は女心に関してはホント鈍感だなぁ。
クリスマスイブに女性二人を侍らせる男ってどうなのよ。
そりゃあ一果も母親が見たこともない顔で「鈍ちん」って言いたくもなりますわな。
母親に飛び火してるのは可哀想だけど笑ってしまいました。

一果は幼いながらちょっとトラウマ抱えすぎていて居たたまれないですね。
約束、大雪、善哉など普通だったら子供は嬉しがることに怖がるようになってしまった。
だからこそ何度拒否されてもズケズケと一果の懐に入り込もうとする和のおかげで、一果が少しずつ雪解けていくことが何とも喜ばしい。

和は本当に父親代わって良い保護者をしていますね。
自分の立場を弁えつつも一果の重荷にはならないようにしたいという考えは立派。
咲季でなくとも思っていた以上にしっかり将来のことを考えていて驚きました。

1冊ごとに季節を巡る巻構成は、まさに京菓子のように四季を大切にしているのが感じられて良いですね。
丁寧に紡がれていく物語をいつまでも読んでいたいと思わせてくれます。

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『であいもん』3巻 感想 



であいもん」3巻のネタバレ感想です。

一果の母親登場。
いくら本人が懐いているからといって縁もゆかりもない京菓子屋に我が娘を置いておくってのは漫画的だなぁ。
父親は詳細不明ですが母親は無関係ですもんね。
ある意味理解のあるお母さんと言えるんですが。
まぁ、子供からしたら5年前に離れた母親よりも今お世話になっている環境の方が大事でしょうしね。

しかしこの作品は「バイバイ」という単語を意図的に使っているのだろうか。
佳乃子以上に一果の無邪気な別れの言葉は、確かに母親からしたら心がバキバキに折れますね。
ギャグっぽく表現していますが、相当ダメージ受けただろうなと想像に難くない。
母親と再会したからといって一緒に住みたいなんて全く態度に出てませんし、一果の顔色を見たら引き下がるしかなかったのかもしれません。

一果は和に対してだいぶ柔らかい表情をしてくれるようになりましたね。
デリカシーの無い一言で冷めた目で見られるのは様式美なので是非続けてもらいたい。
基本的に人当たりがいい性格なのに和にだけは素直になりきれないところがツンデレの芽がありますけど、誕生日プレゼントが年相応の心遣いと甘え方で心温まりましたのであまり捻くれずに育って欲しいなと思いました。

単話でありながら印象に残ったのは第12話「秋咲く八片」です。
親としては愛情をこめて可愛がってるつもりでも、子供からしたら小馬鹿にされているように思っちゃいますよね。
周囲と比べがちな年頃ですから、羞恥心を刺激するような言い回しは避けてあげないと。
和のフォローの入れ方が素晴らしく、人から好かれる主人公であることをエピソードで巧く伝えてくれています。
こういう温かい話はいくらでも読みたいですね。

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『であいもん』2巻 感想 



であいもん」2巻のネタバレ感想です。

京都の和菓子屋で育む人情物語、第2弾。
恋愛事情がややこしくなってきました。

元カノの佳乃子がフラれたと思うのは、若干無理があるような。
和からすれば、はっきり「バイバイ」とまで言われたんだから別れを切り出されたと思うよなぁ。
でも、佳乃子だけが勘違いだったことに気付くこの関係性はなかなか面白い。
フラれたと思っているのに実はまだ好かれていることに気付いていない和は心境複雑でしょうけどね。

今回一番面白かったのは間違いなく第8話「三夏三様」です。
題名通り小学生・一果、高校生・美弦、社会人・佳乃子の女性3人による腹積もりが漏れ出すトークが繰り広げられているのですが、これが一触即発で危険極まりない。
とにかくマウントを取ろうとする美弦と佳乃子による女の争いが良い意味で笑いに転換されています。
中間に入る年少の一果が冷や汗出まくる可哀相な展開に笑いが止まりません。
仲良くしているとみせて実は……というオチの付け方まで完璧な構成でしたね。

そもそも美弦がこんなに和に対して好意を抱いているとは思っておらずビックリしました。
おみくじの結果からして、佳乃子とともに芽は出なさそうですね。
もし何かを選択する時が来たならば、きっと和なら恋より家族愛を優先して一果を選ぶんでしょうね。

基本的には和と一果のハートフルストーリーが見所の本作ですが、恋模様も定期的に描いて欲しいところです。

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