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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『であいもん』14巻 感想 



であいもん」14巻のネタバレ感想です。

11巻で一果が中学進学して以来、サブキャラ関連のエピソードが続いています。
本題に入る前の溜めの期間でしょうか。

前回の引きであった和の叔母・克子の家出騒動が、まさかの宝塚オチとは予想外もいいところ。
あの書置きメモだと旦那に嫌気がさして熟年離婚を決意したのではないかと疑うのが普通ですよね。
シリアスな展開からほっこりした締め括りがパターン化している本作ではありますけど、何とも人騒がせな話でした。

カズやんこと楠寿隆も再登場。
確かに小さなコマでホームページ作ろうか?って話はしましたね。
伏線というよりかは芸の細かい構成って感じで、こういう繋がりをみせるのが巧いなと思います。

沖君の淡い想いは一果に伝わる日は来るのかな。
一果は機微を察することに長けた女の子ではありますけど、自分のことには無頓着っぽい気がします。

まだまだ若いのに八天の丸代一太は和と比べても立派ですね。
26歳でこれだけしっかり考えられるのであれば、若手の発想に焦りを感じて己を卑下する必要はないでしょう。
本人も言っていましたが、和なんて10年遠回りしていましたからね。
でも、夢の中の爺ちゃんが言っていたように逃げることは許されないことではありません。
息抜きできる場所や人というのは生きていくうえでとても重要ですから。

今回収録されていた中では一番胸に響いたのは美弦ちゃん回ですね。
コメディ色が強かったり、サブキャラメインだったりが多かったので、美弦ちゃん主点に置いた恋愛回は久々です。
和との誕生日デートで髪を巻いてリップを塗ってと気合いが入りまくり。
好きな人に自分を意識してもらいたいという想いが伝わってきます。
それだけに、和が美弦ちゃんのことを大切にしている言葉の節々が恋愛対象としては見ていないと聞こえてしまって辛い。
楽しかったと反芻する美弦ちゃんの表情が泣きだしそうにも見えました。
振られるための告白をして、佳乃子のことを大事にして下さいと伝える損な役回りをしてしまいそうだなぁ。

一果の顔や身長に成長を感じさせるのが上手い。
長期連載の漫画だと絵柄の変化が付き物ですが、明らかに意図して少しずつ手を加えているのが分かるので作者の実力に感嘆するばかりです。
今回は出番が少なかったので、次回に期待ですね。
もちろん、思わせぶりな展開だけ見せた佳乃子についてもメイン回待っています。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: であいもん  であいもん(巻感想)  浅野りん 

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TVアニメ「であいもん」オリジナルサウンドトラック 



6月22日に発売した「であいもん」のサウンド・トラックを継続的に聴いています。

アニメ放送中にサントラを購入を決意したのは久し振りですね。
作品の雰囲気を固める要素として、大きな役割を果たしてくれました。
物語の邪魔にならず、なおかつ印象残るBGMが多数存在しているのは作曲家の腕によるものでしょう。

人情モノの作風に合わせて柔らかく温かみのある曲が多く収録されています。
主人公がギターを演奏することもあって、ギターの音色も意図的にたくさん含まれているようです。
京都を舞台にした和風テイストでありながら、洋楽器の使用率の高さが面白い。
堅苦しくない軽快な音楽が堪能できます。

ちなみに購入を決定付けたのは第5話の前半パート最後に流れた曲を聴いた時です。
美弦ちゃんと佳乃子の本心を知った一果の放心状態を陽気に表現した一曲で、インパクト絶大でした。
曲名の「京都人、荒野を目指す」が意味深で思い出し笑いしてしまいそうになります。

アバンタイトルや導入で使用された曲に好みのものが多いですね。
「メインテーマ」「モーニング・セット」「無風ロマン」「珈琲色のフォークソング」はずっと聴いていられます。

作業用BGMとしてピッタリな一枚ですね。
アニメを観ていない人にでもお勧めできるCDだと思います。

テーマ: アニソン・キャラソン

ジャンル: 音楽

タグ: であいもん  高田漣 

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2022年春クール終了アニメ感想 

2022年春に終了したアニメ感想リストです。

▼ SPY×FAMILY(第1期1クール目)

アニメ評価 ★★★★★ 原作/既読

少年ジャンプ+で配信されている大人気WEB漫画。
放送前から大ヒットが義務付けられているといっても過言でないぐらい期待度が高まった作品です。
(総評より抜粋)

▼ であいもん

アニメ評価 ★★★★★ 原作/既読

和菓子を通して大切な人同士の交流を描くハートフルストーリー。
昨今では珍しい作風のアニメなだけに注目度はさほど高くなかったと思われますが、間違いなく出来は素晴らしかったです。
(総評より抜粋)

▼ かぐや様は告らせたい -ウルトラロマンティック-

アニメ評価 ★★★★★ 原作/既読

ラブコメ漫画としては長編の域に突入した「かぐや様は告らせたい」第3期。
ウルトラロマンティック大作戦は作品内外ともに見事大成功となりました。
(総評より抜粋)

▼ 恋は世界征服のあとで

アニメ評価 ★★★★☆ 原作/既読

説明しよう!
正義の味方ヒーロー戦隊・ジェラート5のリーダーである相川不動と世界征服を企む悪の秘密結社・ゲッコーの戦闘員リーダーである禍原デス美は恋人同士なのである。
これは、戦闘している最中に逢引きを重ね続ける彼と彼女のギャグ全開ラブコメ物語なのだ。
(総評より抜粋)


▼ トモダチゲーム

アニメ評価 ★★★☆☆ 原作/既読

お金と友情を天秤にかけたゲームで人間の本性が暴かれる。
裏切り者は一体誰なのか、先の気になる展開が続くデスゲーム系作品です。
(総評より抜粋)


▼ 可愛いだけじゃない式守さん

アニメ評価 ★★★☆☆ 原作/既読

マガポケでも随一の大人気ラブコメのアニメ化作品。
元々Twitter漫画だったこともあり、初期は場面だけを切り抜いたショートショートのようなスタイル。
そのため、ラブコメ作品としては比較すると少なめであろう、カップル成立して1年後の作品となっています。
(総評より抜粋)

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ評価  SPY×FAMILY  であいもん  かぐや様は告らせたい3期  恋は世界征服のあとで  トモダチゲーム  可愛いだけじゃない式守さん 

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であいもん アニメ総評 



【評価……A-
作画 ★★★★★★★★☆☆ … 8
演出 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
脚本 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
音楽 ★★★★★★★★★
 … 9
声優 ★★★★★★★★★
 … 9
原作再現度
構成
ラブコメ
ほのぼの


 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★
 … 9



1話2話3話4話5話6話7話8話9話10話11話12話13話
A-B+B+B+AA-B+A-AB+A-A

【総評】


和菓子を通して大切な人同士の交流を描くハートフルストーリー。
昨今では珍しい作風のアニメなだけに注目度はさほど高くなかったと思われますが、間違いなく出来は素晴らしかったです。

10年振りに地元に戻った主人公が出会ったのは、実家の和菓子屋に居候する10歳の少女。
二人を中心に紡がれる心温まるお話の数々にほっこりとさせられっぱなしです。
誰にでもお勧めできる、これぞ良作だというアニメですね。

雰囲気作りがお見事。
まるでNHK連続テレビ小説みたいだという感想には納得させられるほど爽やかで視聴後の余韻が良い。
世界観をしっかり統一させたのは監督の手腕によるものなんでしょうか。
原作の良さはそのままにアニメならではの魅力を十二分に引き出せていました。

まず目を引くのは厚塗りで描かれた背景の処理。
水墨画のような濃淡で表現しており、柔らかさと温かみの印象を与えてくれます。

次に音楽。
BGM担当の高田漣氏による角の取れた丸みのある音が心地良く耳に届きます。
思わずサントラを購入するぐらい気に入りました。
OP曲、ED曲ともに優しい歌声に癒され、飛ばさず毎回観てしまいましたね。

これらを土台として活き活きとしたキャラに命を吹き込む声優さんのお仕事も文句なし。
京都弁は誇張されている感もありましたけど、アニメならそれぐらい強めの方言でちょうどいいような気がします。
その中でも、主役の片割れである一果を演じる結木梢さんの声がハマリ役でしたね。
「いってきます」「ただいま」が意図的に毎度のように使用されており、声色で一果の感情を見事に表していました。
個人的に神回だと断言した5話は、まさしく結木梢さんを始めとした声優陣のおかげといっても過言ではありません。

作画も崩れることなく、和菓子を煌びやかに描いてくれていました。
全体的に丁寧だったというのが、この作品の評価に一番近いしいものだと思います。

季節の移ろいを感じさせてくれるアニメでした。
2期製作開始のニュースをいつまでも待っています。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: アニメ総評  であいもん  2022年放送開始アニメ   

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であいもん アニメ第12話「春暁に鯛」 

であいもん」アニメ第12話のネタバレ視聴感想です。

いい最終回でした。
終わりを惜しみつつも満足感の高い締め括りに文句なしといって過言ではありません。

最後に持ってきたのは大方の予想通り一果の誕生日お出かけ回。
1クールで区切るなら、やっぱり一番ふさわしいところだったと思います。

少しずつ一果が和に打ち解けていったのがよく分かりますね。
父親と勘違いして和の腕を引いた1話との対比で、今度は和を探して服の裾を引っ張る一果が愛おしい。
一果にとって和が頼りになる大切な人になっている証で、こちらまで嬉しくなる思いです。

店員からお父さんと間違われて否定していたのに、最後は認めてくれるのですからほっこりさせられます。
父親ではなく、ましてや恋人でもなく、でも家族の一員として仲良くなる二人は本当に良い距離感だなと思いますね。

和はちゃらんぽらんのところもありますが、大事なところはしっかりと決める主人公なので好感度が常に高いです。
そのギャップもあって余計に一果は素直になれず意地っ張りになってしまうのでしょうが、それが見ていて楽しい。
最終回でいえば、前に来たことがないという一果の嘘に気付いたのに弄らないところとかめっちゃ好きです。

全体的な構成も素晴らしかったですね。
みんなで一果の誕生日を祝うアニメオリジナルシーンは幸福感が増して良かった。
和が菓子職人として成長している場面も構成を入れ替えて見せたのは正解だったと思います。
アニメ11話の看病回にて原作ラスト3ページをカットしたのは意図的かなと思っていたので、最終回Cパートで流れたのはまさに期待に応えてくれましたね。

今期1,2を争う素晴らしいアニメでした。
心温まるエピソード満載で改めて作品の良さも実感したので、アニメ組の方には原作も是非読んで欲しいな。

2期をやってくれると信じて、ずっと待っています。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

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であいもん アニメ第10~11話 

であいもん」アニメ第10話と第11話のネタバレ視聴感想です。

第10話「春待ち偲ぶ」


全編通してアニメ化された中では比較的地味な2つのエピソードからなる回。
ゲストキャラによるほっこりしたお話というのは、原作ではそれなりの数存在します。
主要キャラに絡む内容だけでも十分楽しくてストックもあったので、優先する程ではなかっただけですね。

和はすぐに誰とでも打ち解けるコミュニケーション能力の高さが有能過ぎる。
緑松が正月休みで買えなかったお客さんのために、知り合いになって譲りますというのは人が良いなぁ。

後半の梅にまつわるお話は可愛らしかったですね。
自分の名前が嫌だとごねる幼女にいい落としどころがあってよかった。
一緒になれなかった二人が時を経て、それぞれの孫の名前に梅が入っているというのは感慨深いものがあります。


第11話「よきかな」


和と一果がそれぞれ回想で思い浮かべるのは、実は同一人物だったという話。
雪平巴が和にとっての先輩で、一果の父親であるというのは、果たしてネタバレになるんだろうか。
原作では一応ぼかしていたものの、アニメでは全く隠していませんしね。
顔出ししてしまったし、そもそも声優で分かってしまいますか。

一果にとって置いていかれたという事実はトラウマ以外のなにものでもないわけで。
雪とぜんざいで哀しい日を思い出して、涙を流してしまうのも仕方がありません。

そんな苦い思い出が甦る一果を強引に連れ出す和は本当に魅力的な主人公だと思います。
寂しさを上書きで塗りつぶしてくれる相手がいることが、一体どれだけ救われることか。
自然とできる和の人間的な魅力があるからこそ、作中でモテるのも納得するばかりです。

一果のツンデレは本当に愛おしい。
まさに雪解けという言葉がぴったりなデレには、頬が緩みっぱなしです。
最後の「少しだけ」と吐息を漏らすように紡いだ言葉には安堵感がたっぷりと包まれていて、視聴後に幸せな気持ちにさせてくれました。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

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であいもん アニメ第8~9話 

であいもん」アニメ第8話と第9話のネタバレ視聴感想です。

第8話「くり回顧」


原作3巻13話「くり回顧」、6巻30話「萍」、7巻31話「集青藍」を再構築した佳乃子のエピソード。
これまでも構成を変えてきたことはありましたけど、ここまで大きく変化させたのは初めてですね。

良かったところとしては、佳乃子に関する深掘りが出来たこと。
ラブコメ的には美弦ちゃんと同格のポジションのように描かれますが、やはり元カノっていうのは特別です。
和からしても嫌いになって別れたわけではないので、実質的に相思相愛と言っても過言ではありません。
一度掛け違えたボタンを戻すのに年齢が邪魔するところはありましたが、佳乃子が一歩踏み込んだのは良かった。

本来ならずっと先の6巻に収録されている出会いの回想シーンも観ることができて嬉しい。
後付けっぽいけれど、佳乃子が和に別れを告げたような言い方になってしまった回想があるだけで理解度が変わります。
佳乃子本人も言ってる通り、自惚れていたかったのかもしれませんが、あんな態度に出てしまった気持ちも少しは分かります。
そんなすぐに置いていかれるとは思っていなかったのでしょう。
そういえば、7年付き合っていたって台詞は省かれていましたね。

栗の被り物を巡るバンドメンバーとの繋がりも心温まりますね。
和が男女問わずモテるのがよく分かります。

車に吹っ飛ばされた栗の被り物が宙を舞っているのを佳乃子が目撃するアニオリは面白かった。
訝しげに眺めつつ挿入歌が入るのは印象に残りましたね。

残念なところとしては、2期の想定がまるでなさそうだなということ。
美味しいところをつまみ食いするような形になっているんですよね。
是非とも2期やって欲しいんだけどなぁ。


第9話「一陽来復」


OPが冬模様になる丁寧さに好感が持てます。

和が調子のイイことを言って一果にジト目で見られる定番パターンが好きです。
でも、アニメの一果は随分と優しいですね。
原作の一果だったらもっと蔑んだゴミを見る目をしてますもん。

8話と9話の対比が興味深い。
和との約束が好きだという佳乃子に対して、母親との約束をするのが怖いという一果。
それなのに、和の誕生日プレゼントに自分の誕生日おでかけ券をプレゼントするんだから言葉にしないだけで信頼しているのが分かります。
日頃の積み重ねの大切さを痛感させられますね。

基本的に和は思いやりができるのに、恋愛関係はラブコメの鈍感系主人公ムーブしているなぁ。
クリスマスに女性2人を連れて歩く男の心境としては、ちょっとボケすぎてますね。
まぁギャグ的には面白いのでいいのですけども。
牽制し合う佳乃子と美弦ちゃんがお互いのプレゼントに負けたと思っているのが可笑しい。

一番見たかったシーンは、そんな3人組を見つけてしまった一果のリアクション。
どこから出しているんだって呻き声で反応する一果は繰り返し観てしまいます。
母親の真理が自分に対する辛辣な言葉だと勘違いする流れまで含めて、お手本のようなコメディですね。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

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であいもん アニメ第6~7話 

であいもん」アニメ第6話と第7話のネタバレ視聴感想です。

第6話「芋名月」


母親・真理が一果を迎えに来た話。
今まで父親との回想ばかりで謎に包まれていた母親が登場です。

原作読んだ時も心が音を立てて壊れた母親の気持ちが分かりましたが、一果の台詞の攻撃力が高すぎる。
声優さんのおかげで破壊力が5割増しになってました。
あんな無邪気で幼い声で「バイバイ」って言われたら、きっと泣きます。

再会しても一緒に過ごしたいと思ってくれない寂しさはあるだろうなぁ。
母親側に非がないとは断言はできませんが、それでも非難されるほどでもないと思うんですよ。
子ども視点からすると居心地のいい環境を変化させたくないという気持ちになるのは当然なのですけどね。

アニメでも和に対するジト目がそっくりなシーンが見られてよかった。
亜麻色で少しクセのある髪も継いでいるし、ホント似ている母娘ですこと。


第7話「秋色に舞う」


見習い修行の私市緋色が登場。
キリっとした面構えで完璧主義者の彼女が緑松の温かさに触れて自省するという王道的な話。

ここにも早見沙織さんが出てくるとは思いませんでした。
確かに実力があって透き通る声に魅了されますので、人気が高いのも頷けます。
実際ピッタリだったと思います。
個人的にも大好きなんですが、多数の作品に出演される割には似た演技が多いのだけが気になりますね。
もっと幅の広い声色を出せる方なので勿体ない。

後半は和菓子作り体験教室のエピソード。
こういうほっこりした気持ちにさせてくれるのが本作の真骨頂だと思います。

子どもを冗談っぽく下げる言い方をする母親って結構いますよね。
もちろん愛のある弄りなんですけど、子どもに伝わっていなければ逆効果になります。
それをきっちり伝えられる和は本当に良い人で、多くの人から慕われるのも納得できる主人公です。
母親もきちんと子どもに謝るのが素晴らしく、良いお話でした。

構成の変化で緋色を先に登場させて、この体験教室の回に参加させたのは巧い変更点でしたね。
人情に触れて成長を感じさせる緋色を垣間見ることができましたし、前後編に繋がりを持たせることに成功しました。

その弊害でスキンヘッドの担任がカットされてしまったのは可哀相でしたけど。
一応3話では出ているから存在そのものを消去しているわけではないようですがね。

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であいもん アニメ第4~5話 

であいもん」アニメ第4話と第5話のネタバレ視聴感想です。

ここからはアニメ1話につき原作2話分を詰め込んでいます。
おかげでだいぶカットされたり改変されている部分が増えました。
アニメだけ観ていたら気付かないくらい構成と脚本が優れていて、見事だと思います。
一方で、その後に原作を読むと更に深みを得られるので、アニメ気に入った人は是非漫画もお勧めします。

第4話「風青し/暑気払い」


前半は原作3話より、咲季君の女装バレ回。
実は原作では美弦ちゃんや佳乃子より早くメイン回を貰っていたんですよね。
あちこちで落し物をする姿を見ていたら、周囲にバレるの時間の問題だっただろうなと思いますね。
女装していても声は作っていないというのは、意外と珍しいタイプじゃないでしょうか。

後半は原作7話より、一果と佳乃子の水着回。
ロリ少女の水着には興味ないけれど、綺麗なお姉さんは別です。
心持ち原作より胸盛っているように見えますね。
大きいは正義だと思っている人がアニメ制作班にいるようですが、その心理は否定はしませんよ、ええ。

ラストの着替えシーンの会話内容、原作では帰りに寄った温泉で語られています。
何故この描写をカットしたのか、これだけは勿体なかったですね。


第5話「おしょらいさん」


前半は原作8話「三夏三様」より。
この回のアニメ化をずっと待っていました。
原作2巻の感想でも書きましたけど、本当に大好きなエピソードです。

これは神回といって差支えないでしょう。

女子高生の美弦ちゃんと社会人の佳乃子が表面上で親しげにしつつ水面下で和を巡って争う中で、間に挟まれた小学生の一果が気を遣うという構図がたまらなく面白い。
バラエティに富んだ焦り顔を披露してくれる一果が可哀相で可愛い。
複雑な表情で額に汗を流したり、目をまんまると広げたり、話題を変えるのに必死だったりとメッチャ楽しい。
欲を言えば「お参りでもして落ち着きませませんか?」と提案して美弦ちゃんと佳乃子に「落ち着いてるよ?」と反論されるシーンも見たかったな。

女子高生相手に無自覚でマウントを取ろうとする佳乃子。
「大丈夫?」と声かけられて「何が?」と真顔かつ食い気味で返事する美弦ちゃん。
女の争いの恐ろしさを特装席で味わう一果。
まさに三者三葉というか、一果だけ外れクジ引いたというか。
不憫ですわー。

そして最後の1分半、美弦ちゃんと佳乃子の本心を知ってしまう一果のシーンが最高でした。
誇張表現なしに軽く10回以上は繰り返し観てしまうほどのお気に入り。
内容はもちろん原作読んで知っているのですが、演出がもう素晴らしいのなんの。
美弦ちゃんの計算高い発言に環境音が無音となり、一果の「ふぇ!?」って短い息の詰まる音だけが響く見せ方はアニメならではの演出が光りましたね。
その後の軽快なBGMが楽しげなのが逆に恐ろしい。
幼少期の思い出で鬼に泣かされた記憶と重なる場面も完璧で、いやーいいものを見せてもらいました。

後半のいい話が薄れてしまうほど、前半のインパクトが絶大過ぎましたね。


テーマ: アニメ

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であいもん アニメ第2~3話 

であいもん」アニメ第2話と第3話の視聴感想です。

貴重な癒し枠のアニメだなぁ。
心優しい人たちばかりに囲まれているので、視聴後の余韻が凄く気分良くなります。

◆第2話「四葩に響く」


原作4話より。

女子高生バイトの美弦ちゃんエピソードをじっくりと描いた贅沢な話。
ここでも順番を入れ替えてきましたが、悪くない選択だと思います。

主人公である和の好感度の高さが大きいですね。
作中で人から好かれるのも納得できますし、物語の展開に違和感なく滑らかに入ってきます。

和と一果のやり取りがアニメで観られる幸せ。
好意を隠そうとしない和に対してスルーが基本の一果が楽しいんですよね。
「勉強見るでー」といって無視されたら「やめとこかー」と切り返しできるところは何度もリピートするくらい好きです。
イントネーションが面白くって、アニメ化成功しているなーと感じますね。


◆第3話「夏宵囃子」


原作5話と6話より。

元カノ・佳乃子が満を持して登場。
本来なら1話から登場しているはずなんですが、この構成を入れ替えたことに関しては本当に良い判断でした。
どうしても佳乃子からフったようにしか見えない別れ方だったので、印象が悪かったんですよね。
まとめて見せた方が柔らかく映ると思ったので、これでよかったと思います。

ただ、少し説明不足だったかな。

「頭冷やして考え直すだろうと思って 1週間留守にして戻ってみたら荷物も何もなくなってて」
「私がいないとダメなんだって思ってたのに」
「あんなにあっさり去っていくんだもん まだ納得できていないの」


この辺りの台詞は入れて欲しかったなぁ。
話が進むにつれて相当年季の入った深い関係だというのも分かりますしね。
まぁでも佳乃子の気持ちも分かる一方で、明らかに原因は佳乃子側の方が比重大きいなとは思います。

今回の良いところは、やはり一果との関係が一歩進んだことでしょう。
素直にお礼が言えず口をもごもごさせる一果は可愛いけど、照れながら和さんと名前を呼ぶところはもっと可愛い。
微妙な距離感がくすぐったくて微笑ましく感じます。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

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『であいもん』13巻 感想 



であいもん」13巻のネタバレ感想です。
表紙の口を開けた一果が可愛いですね。

脇役のストーリーがメインで、本筋が行方不明状態です。
ひたすら1話完結型のエピソードを紡いでいくのも悪くないのですけど、少々物足りないかな。
一果の父親問題みたいに歩みは遅くて構わないので、明確に幹となる主題が欲しいところ。

そんな中でも印象的だったのは、第61話「みたらし夏の露」ですね。
主要キャラたちの想いを触れることができるイイ話でした。

気持ちを拗らせてしまって素直になれない佳乃子の言葉、届いているといいな。
食べ物にたとえて発した好きという単語の意味を和なら受け取ってくれたのではないかなぁ。
お互い怖がって踏み出せないあと一歩がもどかしい。
うーん、キッカケが欲しいな。

一果にとっては父親が二人いるようなものですね。
すっかり和のことを認めていて、時折見せる照れ隠しが可愛い。
本人が目の前の時はそっけないのに、いない場所で和が褒められると喜ぶ一果の笑顔が今回のハイライトでしょう。

ちょろインもそれはそれで良いモノなんですが、一果はまさに昔ながらのツンデレって感じで魅力的。
コンテンツ消費が激しい時代のここ最近では珍しいタイプですよね。

登場人物が増えすぎて、期間が空いてしまうと忘れているキャラも増えてきました。
最後に家出の手紙を書置きする克子が誰なのかすぐには分からず、読み返しましたから。
和にとっての叔母で、以前就活が上手くいかず家出してきたイトコの秋世の母親ですね。
この一家は家出ばっかりだな。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

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であいもん アニメ第1話「和と一果」 

であいもん」アニメ第1話のネタバレ感想です。

京都にある老舗和菓子屋「緑松」に出戻りした長男・和。
親から置いていかれて緑松に居候しながら後継ぎとして働く10歳の少女・一果。
そんな二人を中心に描くハートフルストーリーです。

おおっと、これはなかなかいいですね。
原作の良さをそのままに、アニメならではの再構築をして上手く見せています。

少し淡い絵柄が「放送息子」を彷彿とさせる色彩で、作風にマッチしています。
穏やかでゆったりとしたペースで紡がれる坂本真綾さんの歌声にも癒されますね。
作品全体で雰囲気作りが見事にハマっており、指揮系統がしっかりした制作会社なのでしょうか。
この時点で既に好感が持てます。

一番評価したいのは構成を変えたことですね。
アニメ1話では漫画1,2話を大胆にカットしたり、話の順番を変えたりしています。
通常、原作漫画を弄るとろくなことにならないものですが、和と一果に焦点を合わせるのであれば、これは正解ですね。
綺麗に終わってて、まるで違和感などありませんでした。

カットした中には重要な部分もあるので、きっとアニメ2話以降でまた再構築するのでしょう。
もし回収しなければ大幅に評価を下げますが、ここまで丁寧に作っているのであれば杞憂に終わると思っています。

京都が舞台なので京都弁を話すキャラが多数登場します。
一応隣接する県に住んでいますが、方言の正確性は判断しかねますね。
個人的には特に違和感なくそれっぽくていいんじゃないかなと思いましたが、地元民はどう感じたんでしょうね。
和の父親役を務める小山力也さんは京都出身のようなので、指導役も込みで抜擢されたのかな。
お爺ちゃんに近い配役にしては声が若々しいので、別の意味で気になりましたが。

軽蔑している眼差しでツンとしている一果の演技は素晴らしい。
そういう趣味があるわけではないですけど、ゾクゾクしますね。

無難に楽しめそうです。
あとはどこまでをアニメ化するのかということだけが気掛かり。
一番いい区切りは10巻までを2クール放送なのですが……分割でもいいからやってくれないかなぁ。

テーマ: アニメ

ジャンル: アニメ・コミック

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『であいもん』12巻 感想 



であいもん」12巻のネタバレ感想です。

前回の強烈なラストからどういう方向に進むのかと思ったら、まさかのマルチ商法疑い。
和にも前科があったみたいだけど、信用全くないっすな。

探りを入れられた結果、簡単にボロを出しちゃう咲季君。
和が女装した咲季君だったことを明かしても、実は罰ゲームでしたと咄嗟に庇える機転は思いやりを感じられる良いシーンでしたね。
まぁ、直後に咲季君自身が自滅してしまうわけですけども。

恋愛戦線は佳乃子が一歩も二歩もリードしていますね。
やはり長い付き合いもあってお互い分かり合ってる感が強い。
逆にそれがわだかまりとして残ってしまっているともいえますが。
佳乃子に対して本音で話すのが難しいのかという一果の問いかけを難聴系主人公ムーブで回避したけど、和のことだからきっと聞こえているんだろうなと思っていました。
個人的に好きな女の子のタイプは美弦ちゃん寄りなんですけど、和と結ばれて欲しいのは圧倒的に佳乃子なので幸せになって欲しいな。

しかし、今回は誤解で終わったけど、和の周囲に女性が現れたら佳乃子はどうするんだろう。
それこそ収録されたエピソードにもあった双月の千草ちゃんとかライターの澄岡さんとか距離感を埋めるのが上手い和は、モテてもおかしくないですからね。
その時は素直になってくれるといいな。

巴と真理の復縁もありそうな雰囲気。
一果のためって意味もあるけど、そもそも二人が別居しなければいけない理由はもうないと思うので、また家族で揃って過ごす日が来ればいいなと思います。
それがたとえ一果が緑松から離れることになったとしても。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

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『であいもん』11巻 感想 



であいもん」11巻のネタバレ感想です。
新章突入で表紙のデザインも一新されています。

一果の中学生編開始。
カラフルな制服に身を包んだ一果の幸せそうな顔が見れて、両親と再会できたのが本当に良かったなと思います。

漫画のよくあるパターンだと中学入学で子供の見た目が成長しますけど、地続きの物語なので一果はあまり変化はありません。
しかし、久々に登場した鳴戸みゆ先輩は参照絵がなければ分からないくらい成長しましたね。
というか、年上だったこともすっかり忘れていましたよ。
見学を誘われる形で入部を決めた茶道部は、これ以上ないくらい一果にピッタリの部活ですね。
和菓子のエピソードも絡められますし、新しい物語が期待できそうです。

結局、一果は親元に戻らず緑松で過ごすようで。
タイミング的には進学して心機一転するので悪くはないはずなんですけどね。
それだけ一果にとって緑松が大事ってことかな。

いつも通り、和に対してだけクールな対応する一果が鉄板で楽しい。
和の提案を真顔で断る一果が面白過ぎました。

予想通り、和に焦点を当てた話が今後のメインとなりそうな布石というか伏線が仕込まれています。
同期会の息子や娘で交流を深めるのは、どうみてもそういうことですよね。
職人ではないことから、全員の力で大きな物事を達成させるような展開がありそう。

今回は恋模様に動きナシかなと思っていたら、最後の最後に面白い展開が待っていました。
これが所謂シリアスな笑いってやつですか。
和にじゃれ付く女装の咲季君を見て驚愕する佳乃子と美弦ちゃんが真剣であればあるほど落差が生まれて面白い。

この引きは卑怯だー。
続きが気になって仕方ないですもん。

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『であいもん』10巻 感想 



であいもん」10巻のネタバレ感想です。

ゆっくりと丁寧に紡いできた物語が驚くほどの急展開。
一果と巴が親子の再会を果たし、一気に解決まで進んでまるで最終回のような内容となっています。

長らく謎となっていた一果を緑松に置き去りにした理由が遂に判明。
結局、一番のクズは巴の父親だったというオチですか。
確かに酒浸りになり、暴力をふるって、借金を作るというコンボは毒親以外のなにものでもないでしょう。
しまいには離婚後も子供に母親の金を盗ませるなんて、人として最低のことをやっています。
この作品には珍しい純粋な悪人として描かれていますね。

その一方で巴も他に手段があったのではないかと思わざるをえません。
少なくとも一果を連れ回したり、子から離れたりすることが正解だとは言いたくないです。
何故自分だけで抱え込んでしまったのか。
何も告げられず捨てられたと思う子供の気持ちを考えたのだろうか。
せめて海外にいようとも母親の元に戻してもよかったのではないか。

これまでの経緯もあって追い込まれており、最後の最後に手を伸ばした先が緑松だったのかなぁ。
結局今回スピーディーに決着したことで、なおさら巴は最初からこのルートを選ぶべきだったと思います。

ともあれ、一果にとっては涙の再会だったことは事実で、それは背景抜きで本当に良かった。
和が両親からも巴からもハブられていたのはちょっと可哀想でしたね。
確かに抜けているところもあるけれど、事情を伝えておいてもよかったんじゃないかなぁ。
おかげで一果が寂しい思いをしてきたことに憤りを覚え、衝動的に巴を殴ってしまいましたし。
しかも、倒れ込んだ巴を一果に庇われた時のショックは言葉にできないものがあったことでしょう。

それにしても、一果はパパっ子だというのを身に染みて感じました。
ママはどうしてあんなに距離置かれていたんだろう。
過ごした時間の長さの違いが大きかったということなのかな。

多くの人間関係のわだかまりも解けて、春を迎えられたようで何より。
ここで物語を閉じても何ら不思議ではないけど、一果の中学生編に続くようですね。

ここからは一果の物語ではなく、和の成長物語に焦点を当てることになるのかな。
恋愛事情も中途半端に濁さず描いてくれると嬉しいな。

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『であいもん』9巻 感想 



であいもん」9巻のネタバレ感想です。

やはり和の嫁は佳乃子で決まりですね。
交際期間の長さもあって互いの言葉が奥深くまで響いているのがよく分かります。
末長く幸せになれる二人だと思います。

美弦ちゃんは可愛いんだけどねー。
外から見たらベタ惚れしてるのが丸分かりなぐらい恋の喜怒哀楽が激しくて微笑ましくなります。
落ち葉舞う中、にへらっと笑うポニテ姿の横顔は今巻で最も魅力的な女の子のカットでした。

美弦ちゃんを想う同級生男子が登場しますが、悪い子じゃないけどくっついて欲しいとは思わないかな。
三角関係が四角関係になりそうな気配をキャッチする咲季君とテレパシーを受信する一果が人外の領域にまで突入してきていて面白かったです。

和の母親も裏事情知っているようで。
巴の名前を必死に伏せようとするのは一体誰のためなのやら。
初めて一果の口から語られる父親像が予想外の高評価の一方で、子供を邪魔だという発言の真意は不明でも許しがたいものにはずなのに嫌われていないのは不思議。
本格的な登場まで、ひたすらヘイトを稼ぐ巴は果たして読者の気持ちを反転させられるのでしょうかね。

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『であいもん』8巻 感想 



であいもん」8巻のネタバレ感想です。

前回ラストで語られた話が更に少しずつ明かされました。
やはり一果の父親は巴先輩で、和の父親は事情を全て知った上で一果を預かっているわけですね。
そして巴は一果を認識していても声はかけずスルーかぁ。
うーむ、事情があるんだろうけど、今のところ巴に対していい感情は持てませんね。

海イベント回をこの作品で見られるとは思いませんでした。
美弦ちゃんは受験生なのに海に行ってていいのだろうかと思わないでもないですが、息抜きは必要ですしね。
咲季君も一果同様三角関係に気付いていたのね。
巻き込まれてしまって大変そうなのが、申し訳ないけど面白い。

今巻の和菓子は見た目が綺麗で印象に残りました。
残雪のような「深山の雪」は想像つくけど、花火のような「銀玉羮」はどんな味なんだろう。
ああ、竹羊羮も久しく食べてないなぁ。
あの甘ったるさと竹筒の匂いが懐かしい。

周囲が和のことを挨拶代わりに蔑むボケを入れてくるけど、半笑いはさすがに吹いた。

一果は小学6年生とは到底思えない立派な考えを持ってますね。
就活に苦悩する大学生を諭すことができる小学生なんて普通いませんよ。
この物語がどんな結末を迎えたとしても、一果が緑松で働くことはもう決まっているんだろなと思わせてくれるぐらいの力強さがある決意でした。

和には下地があったとはいえ、随分と任せられるようになってきましたね。
ブランクあった上に長年の修行が必要不可欠であろう職人としては、異例の早さなんじゃないかな。
口では厳しいものの、親は子に甘くなってしまうということかしら。

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『であいもん』7巻 感想 



であいもん」7巻のネタバレ感想です。

毎回カラーで楽しめる扉絵ですが、今回はまたいつも以上に素晴らしい。
紫陽花に囲まれながら和傘を手に佇む一果の姿は、しばしページをめくらせない魅力がたっぷり詰まったお気に入りの一枚となりました。

佳乃子が振られたと勘違いしている和に伝えないことを逃げだと認識していることに少しだけホッとした。
一度でも相手から離れられてしまうと、二の足を踏むのは仕方のないこととはいえ、もう1年も経ちますしね。
共通の知人であるタクミが間に入ってくれたことで、佳乃子も一歩進むことができて良かったなと思います。
あとは和が「ちゃんと和菓子も好きだから」という言葉の裏を読み取れるかどうかだなぁ。

美弦ちゃんのエピソードは久々な気する。
ああ、この娘も健気で応援したくなってしまう。
くそう、どうしてこの二人を恋のライバル関係にしたんだ。
頑張りすぎているからもっと助けてあげて欲しい。

それにしても、こんなに恋路の話を挟んでくれるとは思っていませんでした。
2巻の感想で定期的に描いて欲しいと願望をぶつけましたが、読者の要望が多かったんでしょうかね。

和が捜していた巴先輩=一果の父親がほぼ確定。
ふーむ、素直に婿入りで苗字が変わっていたパターンでしたか。
和の父親もある程度事情を知っていそうな感じなのも納得というか、そうでなければ見ず知らずの子を2年も預かれませんよね。

最後のすれ違いでそう簡単に再会とはならなさそうだけど、物語は動き出したのは間違いないでしょう。
お守りが変なフラグでないことを祈っています。

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『であいもん』6巻 感想 



であいもん」6巻のネタバレ感想です。

作者曰く「描きたかった話の1つがやっと描けました」とのこと。
おそらく29話「たびをしぞ思ふ」にて、和が職人の道を一歩踏み出したエピソードのことなんでしょうね。
しかし、他にも魅力的な話が多すぎてどれのことを指しているのだろうと迷うぐらいです。

和の年齢が33歳というのは初出かな。
落ち着きのない30代ってのは置いといて、美弦ちゃんはこの歳の差について意識しないんだろうか。
さすがに33歳と17歳は犯罪臭が漂いますね。
個人的には当人同士が良ければ何歳差だろうと構わないと思っていますが。

和の両親の馴れ初めが古風で粋だなぁ。
こんな歩み寄りが出来たらなんて素敵でしょうか。

同じく和と佳乃子の出逢いも語られましたが、なるほど、約束ねぇ。
佳乃子にとって約束は絆であって、捨て台詞は引き留めたかった想いそのものだったということですか。
うーん、長年付き合っていたのなら和の鈍感さも重々承知だっただろうに言葉を尽くさないと気持ちが届かないよ。
実家に帰ることが裏切られたと思っちゃったのかなぁ。

それにしても和の気持ちも見えませんね。
7年の交際期間は長過ぎますし、ちゃんと形にしてあげないと佳乃子が可哀想です。
振られたと勘違いしているから自分からは動き辛いでしょうけどねぇ。

作中にて創作物に出てくる食べ物を食べたくなるあるある話をしてて気付きました。
そういえば、この漫画読んでいても和菓子食べたい気持ちが高まることはあまりありません。
きっとそれは個人的に求めている焦点がズレているからなんでしょうね。
グルメ漫画ではなく人情物語として購入しているので、心が荒んでいて優しさや温もりが欲しい時に読んでいます。

読了後は人に優しく接したいなと思える作品ですね。
今後一度餡子のお菓子でも買って食べながら読んでみるのもいいかもしれません。

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『であいもん』5巻 感想 



であいもん」5巻のネタバレ感想です。

季節のように少しずつだけど着実に進む物語のおかげで先が気になります。

一果も小学6年生に進級しました。
我が娘の大事な2年間を放置して、一体父親は何をしているのやら。
和が捜し続けていた先輩が一果の父親のように描かれていますけど、それなら苗字で気付きそうなものなんですよね。
もちろん婿入りの線もありますが、実際はミスリードの可能性もあるんじゃないかなーと疑っています。

美弦ちゃんの恋に全力なところ可愛いなぁ。
妄想だけで悶えるのは思春期全開で若々しい。
一方で佳乃子は元カノだけあって漏れ出す気持ちに愛情を感じさせます。
二人とも好きだけど、和との相性は佳乃子がさすがに上回りますね。

しかし、美味しいところは全て掻っ攫っていく一果の圧倒的なヒロイン力。
誕生日のおでかけ回は、一果が和のことを頼りにし始めてるのがわかる内容でほっこりさせられました。
和もいつもなら無粋なツッコミを入れるのに、遊園地に来たことがないという一果の嘘が発覚しても触れない優しさ。
たい焼きを頬張りながら満面の笑みを浮かべる一果は幸せそうで良かった。

逆に雛祭り編の「生き様ゲームEX」のエグさは笑うに笑えない。
こんな神経と気を遣うパーティーゲームなんて絶対やりたくない。

最後に保護者面談のコマで引きを作っていましたが、これまでもどうしていたんだろう。
そもそも一果には自宅とかあったんだろうか。

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『であいもん』4巻 感想 



であいもん」4巻のネタバレ感想です。

初っ端の16話「冬天聖樹」が素晴らしく面白かった。
クリスマスを舞台に女の駆け引きと天然タラシと巻き込まれ系幼女のストーリー構成が見事。

和は女心に関してはホント鈍感だなぁ。
クリスマスイブに女性二人を侍らせる男ってどうなのよ。
そりゃあ一果も母親が見たこともない顔で「鈍ちん」って言いたくもなりますわな。
母親に飛び火してるのは可哀想だけど笑ってしまいました。

一果は幼いながらちょっとトラウマ抱えすぎていて居たたまれないですね。
約束、大雪、善哉など普通だったら子供は嬉しがることに怖がるようになってしまった。
だからこそ何度拒否されてもズケズケと一果の懐に入り込もうとする和のおかげで、一果が少しずつ雪解けていくことが何とも喜ばしい。

和は本当に父親代わって良い保護者をしていますね。
自分の立場を弁えつつも一果の重荷にはならないようにしたいという考えは立派。
咲季でなくとも思っていた以上にしっかり将来のことを考えていて驚きました。

1冊ごとに季節を巡る巻構成は、まさに京菓子のように四季を大切にしているのが感じられて良いですね。
丁寧に紡がれていく物語をいつまでも読んでいたいと思わせてくれます。

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『であいもん』3巻 感想 



であいもん」3巻のネタバレ感想です。

一果の母親登場。
いくら本人が懐いているからといって縁もゆかりもない京菓子屋に我が娘を置いておくってのは漫画的だなぁ。
父親は詳細不明ですが母親は無関係ですもんね。
ある意味理解のあるお母さんと言えるんですが。
まぁ、子供からしたら5年前に離れた母親よりも今お世話になっている環境の方が大事でしょうしね。

しかしこの作品は「バイバイ」という単語を意図的に使っているのだろうか。
佳乃子以上に一果の無邪気な別れの言葉は、確かに母親からしたら心がバキバキに折れますね。
ギャグっぽく表現していますが、相当ダメージ受けただろうなと想像に難くない。
母親と再会したからといって一緒に住みたいなんて全く態度に出てませんし、一果の顔色を見たら引き下がるしかなかったのかもしれません。

一果は和に対してだいぶ柔らかい表情をしてくれるようになりましたね。
デリカシーの無い一言で冷めた目で見られるのは様式美なので是非続けてもらいたい。
基本的に人当たりがいい性格なのに和にだけは素直になりきれないところがツンデレの芽がありますけど、誕生日プレゼントが年相応の心遣いと甘え方で心温まりましたのであまり捻くれずに育って欲しいなと思いました。

単話でありながら印象に残ったのは第12話「秋咲く八片」です。
親としては愛情をこめて可愛がってるつもりでも、子供からしたら小馬鹿にされているように思っちゃいますよね。
周囲と比べがちな年頃ですから、羞恥心を刺激するような言い回しは避けてあげないと。
和のフォローの入れ方が素晴らしく、人から好かれる主人公であることをエピソードで巧く伝えてくれています。
こういう温かい話はいくらでも読みたいですね。

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『であいもん』2巻 感想 



であいもん」2巻のネタバレ感想です。

京都の和菓子屋で育む人情物語、第2弾。
恋愛事情がややこしくなってきました。

元カノの佳乃子がフラれたと思うのは、若干無理があるような。
和からすれば、はっきり「バイバイ」とまで言われたんだから別れを切り出されたと思うよなぁ。
でも、佳乃子だけが勘違いだったことに気付くこの関係性はなかなか面白い。
フラれたと思っているのに実はまだ好かれていることに気付いていない和は心境複雑でしょうけどね。

今回一番面白かったのは間違いなく第8話「三夏三様」です。
題名通り小学生・一果、高校生・美弦、社会人・佳乃子の女性3人による腹積もりが漏れ出すトークが繰り広げられているのですが、これが一触即発で危険極まりない。
とにかくマウントを取ろうとする美弦と佳乃子による女の争いが良い意味で笑いに転換されています。
中間に入る年少の一果が冷や汗出まくる可哀相な展開に笑いが止まりません。
仲良くしているとみせて実は……というオチの付け方まで完璧な構成でしたね。

そもそも美弦がこんなに和に対して好意を抱いているとは思っておらずビックリしました。
おみくじの結果からして、佳乃子とともに芽は出なさそうですね。
もし何かを選択する時が来たならば、きっと和なら恋より家族愛を優先して一果を選ぶんでしょうね。

基本的には和と一果のハートフルストーリーが見所の本作ですが、恋模様も定期的に描いて欲しいところです。

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2022年放送予定のアニメ期待作品10選 

現在購読している漫画が続々とアニメ化発表されると嬉しいものですね。
放送開始までには最新刊まで追いついておきたいので、整理もかねてPVや発表情報をまとめてみました。

▼[1] SPY×FAMILY


待望のスパイファミリーアニメ化。
WEB漫画原作でトップクラスの売上を誇る作品だけに、アニメ化するのは時間の問題でしたね。
PV見ただけでクオリティの高さは間違いないと確信しました。
大成功するかどうかはアーニャの声優に掛かってると思っています。


▼[2] 地獄楽


こちらもジャンプ+発となるWEB漫画が原作。
最終回と同時に発表されて早半年。
未だにアニメのPVは公開されていないので、続報が待たれます。


▼[3] 異世界おじさん


告知PVということもありアニメ映像全くありません。
「ベン・トー」同様にSEGA公認となる、もしくはスポンサーに付いてくれるんですよね、きっと。
そうでなければ作品自体成り立ちませんからね。


▼[4] その着せ替え人形は恋をする


アニメ化のニュースを見落としていて、1月から放送開始と知って驚きました。
可愛いギャルコスプレイヤーが動き回るところは画面映えしそうですね。
無難に楽しめそうでよかった。


▼[5] アオアシ


現代サッカーの理論を上手く漫画に落とし込んでいて、今一番面白サッカー漫画だと思います。
派手に動き回るので制作側は大変でしょうが頑張って欲しい。
ちなみに、キャプテン翼はキャプテン翼というジャンルの作品なのでサッカー漫画からは除外します。


▼[6] カッコウの許嫁



連載開始直後から人気爆発したマガジンの王道ラブコメ。
瀬川ひろ担当声優が東山奈央さんでちょっと意外。
可愛らしい声というよりも凛とした声を想像していたので、キャラクターの印象が変わりますね。


▼[7] 恋は世界征服のあとで


ヒーローと悪の手先が秘密の交際を育むラブコメ。
ナレーションの立木さんはピッタリの配役ですね。
作画が少し怪しい感じがするので少々心配です。


▼[8] であいもん


京都の和菓子屋を舞台にしたハートフルストーリー。
原作の優しく包み込まれるような雰囲気がアニメでも引き継がれていることがPVから伝わってきますね。
声優の訛り演技も期待できそうです。


▼[9] トモダチゲーム
まさかのアニメ化が本日発表されました。
漫画楽しんで読んでいますけど、原作者の言う通りアニメ化し辛いジャンルだっただけに驚きました。
途中で区切ると消化不良になりそうだから、漫画最終回に合わせて最後までやってくれないかなぁ。


▼[10] ぼっち・ざ・ろっく!
まんがタイムきらら発、コミュ障が主人公のバンド四コマ漫画。
まだ原作が3巻までしかないので、逆に言えば丁寧に描いてくれるのは約束されているようなものですね。
バンド演奏がどんな音楽になるのか楽しみです。

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