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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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この部室は帰宅しない部が占拠しました。 

この部室は帰宅しない部が占拠しました。 (MF文庫J)この部室は帰宅しない部が占拠しました。 (MF文庫J)
(2011/05/25)
おかざき登

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読書期間:2011/9/1~2011/9/5

【評価……C+
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
設定 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ラブコメ





 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6






 人畜無害な普通の高校生(だがシスコン)・柊夕也。彼は、携帯電話を教室に置き忘れたため、夜の学校に忍び込む。そこで出会ったのは2人の美少女だった!!
 「……がう……なわばり」(美少女その1)
 「ふははははは、見せてあげましょう、ネクロマンサーの秘密を!」(美少女その2)
 び、美少女……だった!?事情を聞くと、どうやら2人は学校に寝泊まりしているらしい。流されるがままに夕也も学校に泊まることになり……?至って普通(シスコンだけど)な高校生とちょっと非日常的な美少女たちが贈る、部室で同居な学園ラブコメディ開室!!
 「耶宵(妹)がいない生活なんて……くっ」(byシスコン高校生)

【感想】


「二人で始める世界征服 」でデビューしたおかざき登さんによる新シリーズ。
2作目「図書館迷宮と断章の姫君」は買わなかったので、久しぶりに読んだ著者の作品になります。
「帰宅しない部」というタイトルに釣られました。

そこそこ面白かった……かな。
よくあるラノベ以外の何物でもないので、目新しさはありません。
この作品ならではの特色が少ない代わりに、致命的な欠点も見当たりませんでした。

帰宅しない部の土台となる部分が、思っていたよりも弱かったなぁ。
シリアスな笑いを期待したのですが、ただの舞台設定で片付いてしまったのは惜しい。
もっと掘り下げられる題材だと思ったんですけどねぇ。

日常系の学園ラブコメにファンタジー要素が少し加わったMF文庫のテンプレ的な内容です。
メインヒロインは、野性的な狼少女・桜江ゆすら、一つ年下の幼なじみ・木滝恋子
とある事情にて学園に住みつく二人の少女のために立ちあげた帰宅しない部だったが、それに絡むようにして従姉である生徒会長・秋月琴音が権力を用いて妨害してくるというストーリー展開です。
あまり物騒な方向に持っていかなくても良かったと思うんですがねー。
まぁ、ハッキリ言ってストーリーよりも、シチュエーションに萌えられるかどうかが焦点でしょう。

ゆすらのキャラは、昔からパターン化されている無垢な動物系ヒロインですね。
それよりも、ネクロマンサーを自称する恋子の方が魅力的に感じられました。
このぶっ飛んだ設定は、明らかに世界観から浮いてましたし、必要性があるのかどうか怪しいのですが、死霊を操るくせにして怖がりの性格というのが面白かったです。
年下なので基本的に敬語なのに、親しみの籠った喋り口調は可愛く見えました。

主人公の柊木夕也は、度量の大きいタイプで嫌味がないキャラですね。
重度のシスコンという設定ですが、妹の出番が次巻への顔見せ程度しかないので、そこまで病的には見えません。
前々作の主人公同様に料理スキルが高いのは、この作者の譲れない点なんでしょうか。

イラストレーターは、ぺこさん。
「迷い猫オーバーラン!」で初代イラスト担当だった方ですね。
さすがに有名な人だけあって、女の子の表情を中心に可愛く描かれていました。

2巻以降は、今のところ様子見かなぁ。
悪くはないと思うんですけど、これといった強みがないので、購入欲を刺激され辛いです。
おそらく今後、典型的なハーレム展開へと続くでしょうしね。

学園お泊りイベントを継続的に楽しめるラブコメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  この部室は帰宅しない部が占拠しました。  おかざき登  ぺこ  評価C+ 

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