この部室は帰宅しない部が占拠しました。
2011/11/15 Tue 23:03:26 [edit]
![]() | この部室は帰宅しない部が占拠しました。 (MF文庫J) (2011/05/25) おかざき登 商品詳細を見る |
【評価……C+】
発想 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 設定 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 物語 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 人物 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 文章 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 挿絵 ★★★★★★★☆☆☆ … 7 | ラブコメ | ★★★★★★☆☆☆☆ … 6 |
人畜無害な普通の高校生(だがシスコン)・柊夕也。彼は、携帯電話を教室に置き忘れたため、夜の学校に忍び込む。そこで出会ったのは2人の美少女だった!! 「……がう……なわばり」(美少女その1) 「ふははははは、見せてあげましょう、ネクロマンサーの秘密を!」(美少女その2) び、美少女……だった!?事情を聞くと、どうやら2人は学校に寝泊まりしているらしい。流されるがままに夕也も学校に泊まることになり……?至って普通(シスコンだけど)な高校生とちょっと非日常的な美少女たちが贈る、部室で同居な学園ラブコメディ開室!! 「耶宵(妹)がいない生活なんて……くっ」(byシスコン高校生) |
【感想】
「二人で始める世界征服 」でデビューしたおかざき登さんによる新シリーズ。
2作目「図書館迷宮と断章の姫君」は買わなかったので、久しぶりに読んだ著者の作品になります。
「帰宅しない部」というタイトルに釣られました。
そこそこ面白かった……かな。
よくあるラノベ以外の何物でもないので、目新しさはありません。
この作品ならではの特色が少ない代わりに、致命的な欠点も見当たりませんでした。
帰宅しない部の土台となる部分が、思っていたよりも弱かったなぁ。
シリアスな笑いを期待したのですが、ただの舞台設定で片付いてしまったのは惜しい。
もっと掘り下げられる題材だと思ったんですけどねぇ。
日常系の学園ラブコメにファンタジー要素が少し加わったMF文庫のテンプレ的な内容です。
メインヒロインは、野性的な狼少女・桜江ゆすら、一つ年下の幼なじみ・木滝恋子。
とある事情にて学園に住みつく二人の少女のために立ちあげた帰宅しない部だったが、それに絡むようにして従姉である生徒会長・秋月琴音が権力を用いて妨害してくるというストーリー展開です。
あまり物騒な方向に持っていかなくても良かったと思うんですがねー。
まぁ、ハッキリ言ってストーリーよりも、シチュエーションに萌えられるかどうかが焦点でしょう。
ゆすらのキャラは、昔からパターン化されている無垢な動物系ヒロインですね。
それよりも、ネクロマンサーを自称する恋子の方が魅力的に感じられました。
このぶっ飛んだ設定は、明らかに世界観から浮いてましたし、必要性があるのかどうか怪しいのですが、死霊を操るくせにして怖がりの性格というのが面白かったです。
年下なので基本的に敬語なのに、親しみの籠った喋り口調は可愛く見えました。
主人公の柊木夕也は、度量の大きいタイプで嫌味がないキャラですね。
重度のシスコンという設定ですが、妹の出番が次巻への顔見せ程度しかないので、そこまで病的には見えません。
前々作の主人公同様に料理スキルが高いのは、この作者の譲れない点なんでしょうか。
イラストレーターは、ぺこさん。
「迷い猫オーバーラン!」で初代イラスト担当だった方ですね。
さすがに有名な人だけあって、女の子の表情を中心に可愛く描かれていました。
2巻以降は、今のところ様子見かなぁ。
悪くはないと思うんですけど、これといった強みがないので、購入欲を刺激され辛いです。
おそらく今後、典型的なハーレム展開へと続くでしょうしね。
▼ | 学園お泊りイベントを継続的に楽しめるラブコメディ |
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 この部室は帰宅しない部が占拠しました。 おかざき登 ぺこ 評価C+二人で始める世界征服5
2010/05/18 Tue 22:43:48 [edit]
![]() | 二人で始める世界征服 5 (MF文庫J) (2009/11/21) おかざき登 商品詳細を見る |
【評価……C】
発想 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4 設定 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4 物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4 人物 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 文章 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 | ラブコメ ほのぼの | ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5 ★★★★☆☆☆☆☆☆ … 4 |
夏休み明けの学校では、文化祭の準備がはじまった。僕のクラスではカレー(千紗の希望)とケーキ(なぜか、魚住さんの希望)をセットで出すことに。そこまではまあいいんだけど、魚住さんが「リンドヴルムを招待したいのです」と言い出した! ちょ、待っ!何企んでるの!? ただでさえ龍造寺さんに猛アタックされてて頭が痛いんですけど、そのうえ千紗とありすまで――!?僕はいったい、どうすればいいんでしょうか。いままでどおり、みんなで一緒にいたいだけじゃダメなのかな? ――ついに多角関係に決着が!?辛口甘口とりまぜて、世界征服ラブコメディ第5弾! |
【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>
始まりは、たった二人だった世界征服計画、最終幕。
中途半端というかショボイというか……。
打ち切りを感じさせる終わり方は残念でした。
まぁ、徐々に微妙な内容となってきていただけに、この辺りで締めるのは正解だったとは思いますがね。
巻を追うごとに個人的に求めている方向性とズレを感じるようになっていましたが、最後は更に大きく外れました。
鈍感な主人公が異様にモテるハーレム系ラブコメは、あまり好きじゃないんですよねぇ。
それが許されるだけ魅力がある主人公ならいいけれど、赤尾の場合は、モテる理由が見つかりません。
料理スキルが凄いのも、モブの空気っぷりが逆にありえなさ過ぎて、引っかかってしまいましたし。
最終巻だからといって、時々設定をぶっ飛ばすのはいかがなものか。
これまで積み重ねてきたものを安易に崩しているようで、少し悲しくなりました。
ゆるい雰囲気がウリとはいえ、ストーリー展開が強引すぎて違和感が拭えませんでしたね。
今回の話を読んで、何となくセーラームーンを思い出しました。
特撮などにも通ずることですが、敵役の安直な思考や行動指針の我が侭さ加減が似ているなぁーと。
30分番組1話分ならまだしも、ラノベの最終巻でこれはないですね。
それならば、ラブコメに絞って話を作るべきだったと思います。
ラブコメとバトル要素を混ぜるのはまだいいとしても、バランス調整を誤った感が強く残りました。
キャラの掴みが弱かったのが原因なのかなぁ。
初期のほのぼのとしたノリが戻ってきて欲しかった。
いいところもあっただけに、惜しかったですね。
▼ | ある意味典型的なラノベ版ラブコメのエンディングで安心はできます |
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 二人で始める世界征服 おかざき登 高階聖人 評価C二人で始める世界征服4
2009/11/22 Sun 03:21:21 [edit]
![]() | 二人で始める世界征服4 (MF文庫J) (2009/08/21) おかざき 登 商品詳細を見る |
【評価……C+】
設定 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
物語 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
文章 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
オススメ度 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
ほのぼの ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
どこにでもいる高校生の赤尾竜太は、実は悪の秘密結社デーモンテイルで活躍するドラゴン・リンドヴルム。 もちろん学校のみんなには秘密……なんだけど、最近、龍造寺八都子さんがリンドヴルムの正体を疑い始めた! リンドヴルムの家族や年齢を訊いてきたりする龍造寺さんに、妙に危機感をつのらせたのは千紗とありす。 「大変です。ドラゴン大好きなヤトさんが正体を知ったら、竜太さんを誘惑しちゃうかもしれません!」 そこ、心配するとこですか? そんなある日、僕と千紗は前から約束していたデートにでかけることに。 ――混戦する恋模様の世界征服コメディ第4弾! |
【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>
ゆるゆる悪の秘密結社ラブコメディ、第4巻。
表紙とあらすじにもあるように今回は八都子の回です。
これまで恋愛模様に関して若干距離のあった八都子ですが、いよいよ本格参戦となります。
個人的には、女の子としてはともかく、キャラクターとしては千紗やありすよりも見ていて楽しいので、応援したいなーと思っていました……が、うーん、今回の八都子は微妙。
八都子らしさは爆発しているんだけれど、主人公サイドから見るとウザく見えてしまう描き方なんですよねぇ。
コメディとしての面白さの前に、度が過ぎている行動に竜太と同じく引いてしまいました。
好きなキャラなだけに、これは残念。
千紗とありすは、今まで同様に鈍感というレベルじゃ片付けられない竜太にアプローチをかけています。
突っ込む気も失せるぐらいの鈍感さについては、4巻にもなると、さすがに厳しくなってきますね。
これで女の子たちの好意に気付かないのは無理があるだろう、とw
ストーリーもまた大半を同じことの繰り返しで占めていて、少し退屈。
かといって、バトル要素は大して盛り上がらないしなぁ。
次が最終巻ということですが、果たしてどのように完結するのか。
願わくば、初期の頃のデーモンテイルの活動をもう一度見てみたいんだけど……尺的に難しそうだなぁ。
▼ | 加減を知らないお嬢様のアタックに色んな意味でタジタジ |
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 二人で始める世界征服 おかざき登 高階聖人 評価C+二人で始める世界征服3
2009/10/13 Tue 12:56:02 [edit]
![]() | 二人で始める世界征服〈3〉 (MF文庫J) (2009/05) おかざき 登 商品詳細を見る |
【評価……B-】
設定 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
オススメ度 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
ほのぼの ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
千紗と、キスしてしまった……! わけを話せば長いんだけど、デーモンテイルとしてご町内の統治をまかされ(実質ただのなんでも屋だけど)、千紗的には順調に世界征服が進んでいたある日のこと。ちょっとした事故で、唇と唇がぶつかってしまったのだ。それ以来千紗とはなんとなくぎくしゃくしてしまっている。デーモンテイルの活動もあるのに、なんだか微妙に避けられてるし……どうする、僕! おまけに依頼のあった組織を調べているうちに、意外な事実が明らかになり……。マイペースなぽややん世界征服&ラブコメディ、パワーアップして第3弾だにゃん!猫も出るよ。 |
【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>
ちょっとおバカなほのぼのラブコメ、第3弾。
もはや、世界征服関係なくなってきました。
いや、もちろん千紗は精一杯悪の道を突き進もうとしているみたいですが、相変わらず感覚が平和的なので、どう転がっても悪いことはできません。
悪の秘密結社やめちまえよというツッコミはタブーなんでしょうかw
そんなデーモンテイルの慈善事業がこの作品の一番面白く特徴的なところだと信じて疑いませんが、今回も2巻同様にあまり触れられることはありません。
どうしてこの活動を重視した構成にしないのかなー。
ギャップの面白さと、ほのぼのとした温かさを感じるイイ要素だと思うんですけどね。
そのかわりに挿入されるストーリーは、シリーズの核となる部分に入ったみたい。
一応、敵役らしきものも出てきました。
予想外にもガチで熱血バトルしていて、基本を押さえているおかげで、それなりに楽しめました。
ラブコメパートは、ベタベタなイベントのオンパレードですね。
これでもかと言わんばかりに、積極的にアピールする千紗とありすは健気です。
それに対して、事故でキスしてしまい、千紗とギクシャクしてしまった思い込んでいる竜太は、救いようのない鈍感だなぁ。
個人的に、鈍感キャラに腹が立つことが多いのですが、竜太は不思議とそういう気分になりません。
ただ、毎回同じように女の子のセリフを聞き漏れるのは、ネタ的に限度があるかな。
サクサク読めるので、軽いモノを読みたいときにはオススメです。
▼ | 敵も味方もバカばかりのコメディ路線が面白い |
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 二人で始める世界征服 おかざき登 高階聖人 評価B-二人で始める世界征服2
2009/06/28 Sun 03:25:25 [edit]
![]() | 二人で始める世界征服 2 (MF文庫 J お 8-2) (2009/02) おかざき 登 商品詳細を見る |
【評価……B-】
設定 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
ほのぼの ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
僕こと赤尾竜太は、どこにでもいる本好きの高校生……のはずだったんだけど、クラスメイトの千紗の「お願い」を受け入れたせいで、スイッチひとつで巨大なドラゴン・リンドブルムに変身できるようになってしまった。リンドブルムの姿でやることは、ずばり世界征服。千紗=ラプンツェルと一緒に日々励んでます。 そんなある日、僕たちのクラスに転校生がやってきた。 「わたくし、ドラゴンが大好きなんですの!」 人の話をまったく聞かない迷惑千万なそのお嬢様は、なんとリンドブルムのために転校してきたらしい……。僕の未来はどうなる!?世界征服ラブコメディ第2弾♪ |
【感想】
世界征服を企む悪の秘密結社の平和的活動記録、第2弾。
ありきたりなラブコメ作品になってしまったなぁ、というのが率直な感想。
鈍感過ぎる主人公をめぐり、天然娘とツンデレ暴力娘がアピール合戦をするラブコメの典型的なパターンに突入しています。
世界征服活動は、相変わらずゆるゆるで微笑ましいのですけど、すぐに物騒な展開となってしまってちょっと残念。
もっと、のほほんとした雰囲気を味わっていたかったな。
面白いのは確かなんですけど、この作品独自の色が薄れてしまったところが惜しいんですよね。
今回の話は、新キャラの龍造寺八都子が転校してくるところから始まります。
これまたテンプレ通りのお嬢様キャラで、世間知らずなボケ担当の娘です。
しかし、ただのアホの子というわけではなく、しっかりと自分の信念を持った女の子で好感が持てます。
1巻を読んだ時も思いましたが、作者はキャラを立たせるのが巧いですね。
それにしても、某夢の国を舞台とするとは、度胸があるというか怖いもの知らずというかw
あとがきで必死にフィクションであると弁解していて笑ったw
読んでいて、楽しかったです。
このシリーズでは、シリアスな展開は控えめしてもらって、、ゆる~いコメディを見続けたいですね。
▼ | 実にライトノベルらしい王道のラブコメ展開と読みやすさが売り |
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 二人で始める世界征服 おかざき登 高階聖人 評価B-二人で始める世界征服
2009/03/03 Tue 06:19:26 [edit]
![]() | 二人で始める世界征服 (MF文庫J) (2008/11) おかざき 登 商品詳細を見る |
【評価……B】
舞台 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
ラブコメ ★★★★★★★☆☆☆ … 7
ほのぼの ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
僕こと赤尾竜太は、高校の入学式当日に、クラスメイトの女の子に声をかけられる。 「あの、覚えてませんか?幼稚園のときおもちゃの指輪を探してもらった、千紗です」 そう名乗った気弱そうな彼女は、地味だけど笑顔が可愛い、スタイル抜群の美少女だった。 声をかけられたことで仲良くなり、幼馴染みのありす、委員長の高槻もまじえて楽しい学園生活をスタートさせたが、ある日、千紗の両親が亡くなってしまう。 「僕にできることがあったらなんでも言って」とはげますと、千紗はとんでもない“お願い”をしてきて……!? 問答無用のぽややん世界征服、始動! |
【感想】
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作品。
他所ブログで感想を見かけて興味を持ちました。
ヒロイン・久喜島千紗の頼みから世界征服を企む悪の秘密結社に勧誘される主人公・赤尾竜太。
成り行きで彼が入った組織は、恐ろしいまでに……ゆるゆるだった。
果たして、本当に世界征服を叶えることができるのか!?――というストーリーです。
最近のライトノベルは、緻密な設定やら重厚なストーリーなどが増えてきていて、決してライト感覚では読めない本がいくつかありますよね。
確かに作品としての質は上がってきているんでしょうが、本来の「ライトノベル」という単語の語源を考えると、方向性が変わってきているように感じます。
そういう意味では、この本はライトノベルの正統派の作品だと言えますね。
王道的な三角関係に加え、世界征服という要素を作者なりのアレンジで味付けしたラブコメです。
竜太も千紗も善人すぎていて、悪事を働こうとしているのに逆に人助けしてばかり。
ほんわかとして暖かくなるストーリーが、とっても楽しい。
先の展開が丸見えなのも、逆に安心感を与えてくれる長所になっていますよ。
千紗の世間知らずでどこか抜けている一面があること以上に、竜太の良い人っぷりが際立ちますね。
オーバーテクノロジーに驚きツッコミを入れたりするものの、結構簡単に受け入れちゃってますし。
恋愛に関しては超がつくほど鈍感ですが、それ以外のことに関してはなかなかしっかりと考えているところも好感持てます。
犯罪結社「アンシーリーコート」の実行部隊であるレッドキャップ隊の面々はいい味出してますねー。
ロリコン集団という時点で犯罪じゃなかろうかw
能力は無駄に高いのに、ちょっとおバカなところが憎めないんですよ。
好きだなぁ、こういうキャラクター。
ライトノベルらしいジャンクフード的な一冊ですね。
お手軽にラブコメ分を補給できます。
文章力や設定の粗さなどを気にさせません。
ほのぼのした雰囲気を求めている人には、オススメできる作品ですね。
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 二人で始める世界征服 おかざき登 高階聖人 評価B| h o m e |